この日は、天気が悪く、悪しくも大好きな関門海峡が見えませんでした。
子供の頃に、高杉晋作の銅像の下で、いとこ達と走り回った日々。
朝、起きると夏には蝉の声が聞こえ、汽笛がボーッと聞こえる。
この海で、壇ノ浦の合戦があり、そして、巌流島では、宮本武蔵と佐々木小次郎の決戦があり、江戸末期には、長州藩が活躍した場所・・・。
また、詩人、金子みすゞがいた街。
金子みすゞの詩
『月と雲』
空の野原のまん中で ぱったり出あった 月と雲。
雲はいそぎでよけられぬ、
月もいそぎでとまられぬ。
ちょいとごめんと 雲のうえ、
すましてすたこらお月さん。
あたなふまれた雲たちも
平気のへいざでえっさっさ。。